1年間MMDイベントをやって感じたことをちょっとそのまま書かせてください。
このまま心に詰めておくと精神的にも良くないので一回吐き出したいと思います。
※あくまでもとっくんP♪としての見解です。
自分のやっている超MMDプロジェクト!を1年続けてきた中で大きな変化が今MMD業界全体を通じて起きていると思います。
それは「MMDイベントの世代交代」です。
MMDの大規模イベントと言えば「MMD杯」を浮かべるかもしれません。
年に2度のMMD祭典であるMMD杯。原型とも言えるものは実は数年前に大きな騒動の影響でなくなってしまいました。
それを補う形で生まれた「MMD杯ZERO」も3回目をラストにすると宣言。
また、同じく補う形で生まれた「MMDふぇすと」もとある騒動の影響で終了という形になってしまいました。
ただ、MMDイベントは実は結構あるのですがその大半が「1ジャンル」や「1テーマ」に絞られたイベントであり、オールジャンルかつフリースタイルのMMDイベントはなかなかないのも実情です。
これは色んな所から囁かれている噂ではあるのですが「MMD杯ZEROの終焉を境にMMD業界は廃れるのではないか」という噂です。
結論から申し上げると「それは絶対にありえない」と思います。
むしろ、MMDはデータさえあればどうにでもなるソフトであり、拡張するネタが尽きない限りは盛り上げることができると私は思っています。
今では企業キャラでMMDモデルを出すところもあれば、意味不明なエフェクトを作る人がいたり、MMDの形であるモーションやモデルを生み出す職人たちが多くいます。
そんな中で「何かしらの成果を発表するための場所」は今後も準備していくべきだと考えています。
今はイベントが増えるとか減るとかよりも世代交代の波は来ている反面、そこまで深刻なことでもないとも言えると思います。
これから先、小規模中規模のイベントがどんどん生まれてくるかもしれないし、一方でまた大きくなっていくイベントが出てくる可能性もあります。
とくに今もスケジュール掲載を依頼しているMMD Event Ringに関しては、今後MMDイベントのポータルサイトとしての役割などを担っていくであろうと思っています。これらはMMDイベントに参加してみたいと思っている初心者の皆さんに限らず多くのクリエイター側の手助けにつながるかもしれません。その面では今後も期待していきたいと思っています。
さて、自分のMMDイベントプロジェクト「超MMDプロジェクト!(以下本プロジェクト)」の今後の話をします。
本プロジェクトで今後目指していきたい目標はいくつかあるのですが何よりも「MMDイベントで一番フリーダム」というプロジェクトコンセプトは変わりありません
その中で「MVPを一切決めないで気軽に参加できるMMDイベント」を目指していきたいと考えています。
MMD杯などでは各賞を設け優秀な作品には賞が授与される様になっています。実際私も過去に表彰を受けたことがあります。
ですが、表彰するにはすべての作品を見なければいけない。総合Pの本音としてはそこまで気力を回せる自信がないというのが事実であり、また平等な目で見なければいけない上に評価をしなければいけないのは辛い部分が多くあります。
そこで「誰がよかった」とかを決めないことをこのイベント開始当初からやっています。本プロジェクトイベントの投稿作品の紹介をイベント期間中しないのもこれが起因です。
その代わりに大鑑賞会というものを新たに授け全作品を1本1本紹介していき、このイベントに参加した事自体が栄誉であるということを伝えていきたいと思っています。
そして、超即興MMDの新たな可能性についても
超即興MMDを不定期化させたことで、今後子のイベントに参加したい場合は待ち構える必要が出てきます。
この緊張感と一緒に新作を2週間という僅かな期間で作り上げるという超絶無茶振りをMMDerの皆様に向けるのですが、ここに新たな可能性を感じています。
私が超即興MMDで狙っているクリエイター(作る)側のメインターゲットは「1ヶ月~1年」単位で制作をする人たちです。
その人達がいきなり2週間という短い期間で動画を作り上げたらどうなるのかという検証でもあり、一方で2週間未満で動画を完成させるという(いい意味で)やばい人たちも一緒に楽しみ、見る側はその2週間クオリティの動画を見てMMDerの凄さを感じ取ってもらうがこのイベントの可能性です。
もちろんクリエイター側全員がターゲットにしている範囲ですが、即興は手元にあるものを活かしながら新たなものを作り上げる世界でもあります。
MMDの動画分野にもこの即興性を取り入れてみて誰もが思いがけない動画を作り上げられると信じています。
1年を終えて、感じたことをすべて書いてみました。
ここまで本当に長かったです。不安になることが本当に多かったですし、自分のイベントがここまで成長できるとは思っていませんでした。
今後もMMDイベンターとして、一人のMMDクリエイターとして新たな可能性を探っていきたいと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。